和の香り
先日、リピーターさん(会員の方)から、こんなプレゼントを
いただきました。
と、お持ちくださったのは、ご自分で調合された
香り袋。
今は和服を日常的に着ることがなくなって
しまったけれど、昔は、この香り袋を箪笥に
入れておいて、着物に香りを移したのだそうです。
和の香りの調合方法は、お茶やお花と同様、
「香道」という形で残っています。
あの古典の名作「源氏物語」にも、「香り合わせ」のシーンが
いくつか出てきますよね。昔の身分高き人々は、教養の一つとして
身につけていたようです。
源氏の生みの親である桐壺の更衣は、時の権力者の娘で
あり、帝の第一夫人ともいえる弘徽殿の女御が開いた
「香りを聞く夕べの会」で、誰よりも高雅な香合わせを披露します。
(結果、余計いじめがひどくなるのだけど(~_~;))
またずっと時間が流れて、源氏の一人娘が東宮に嫁ぐ時、
源氏を取り巻く女性達が、それぞれ香を合わせて献上します。
たまたま居合わせた源氏の弟(だったかな??)が
その香りを一つずつ聞きながら、合わせた人の人柄を
推し量るシーンは、現代に生きる私たちから見ても
興味をそそられます。
今で言うなら、選ぶ香水によって、人柄を推し量る、と
いうところでしょうか。
和の香りを調合する時に、一番難しいのは、
原料が全て「ラストノート」だということだそう。
頂いたその日、少しの間、羽織っていたカーディガンの
ポケットに入れておいたのですが、次の日になっても
カーディガンから香りが立っていたようで、
「昨日の香り袋、身につけてるんですか?」
とSARIAちゃんから言われました。
ラストノートは、香水のように薄められていても、
普通2~3日は十分に香ります。
ましてや、和の香りは、香木や漢方など原料を、
そのままを詰め込むわけですから、香りの
持続性は、はるかに長くなります。
香水は普通、トップからラストまで、時間によって立ち上って
来る香りが変わり、それが一つのハーモニーになるのだけど、
和の香りは、立ち上るまでの時間、香り続ける時間が
似ているものばかりで、そのハーモニーを作り上げるわけですから、
そりゃぁ、難しいでしょう。
その上、
「着物に移った後の香りを想像して作りなさい。」
と言われるそうです。ひえぇぇぇ~、奥深いなぁ。
今、その香り袋は、通勤に使っているバックの中に
忍ばせてあります。
バックを開けるたびに、ふわっと鼻先をかすめるその香りは、
「今日も1日、しっかりね」と私の肩を押してくれている
気がしています。
produce by 小顔工房
12月 20, 2007 アロマのこと・香りのこと | Permalink










